ケン・スミスのP.A.P.Aというベース・プリアンプについて、ネット上にほとんど情報がなかったのですが、Ken Smithというブランドへの憧れと、今所有しているプリアンプ(フォデラ、サドウスキー、MXR M80)と違うキャラクターのものが欲しかったので購入してみました。
届くまではいかにもなケン・スミス的サウンドを想像していましたが、実際に使ってみると、原音重視の上品なサウンドでした。イコライザーをどういじってもいい感じになるし、カリッと引き締まった抜けの良いサウンドでとても気に入っています。
というわけで、今回は先日購入したKen Smith製のベース・プリアンプ P.A.P.Aのレビューします。
このプリアンプが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
※現在サウンドハウスのみで販売されています。
ken smith p.a.p.aの詳細をサウンドハウスで見る
ベース・プリアンプ Ken Smith P.A.P.Aのスペックを紹介
【Ken Smith P.A.P.Aの基本スペック】
■端子:INPUT(フォン)、OUTPUT(フォン)、ヘッドホンアウト
■電源(別売):9V乾電池x2個、電源アダプター(別売、18~24V、100mA)
■コントロール:マスターボリューム、ヘッドホンボリューム、BASS、MID、TREBLE
■サイズ:H38.6、W92.4、D117mm(ゴム足含む、つまみ含まない)
P.A.P.A.は、多弦楽器製作の先駆者としてだけでなく、エレクトリック楽器はもちろん 、コントラバスやチェロなどの弦楽器にも造詣の深いケン・スミスの長年の経験を反映してハンドメイドで製作されるプリアンプ兼、プラクティスアンプです。
P.A.P.A.では内蔵されたディップスイッチにより、それぞれの帯域を楽器に合わせてベストな状態に補正することを可能にしており、定番の既製のプリアンプのようなサウンドを作ることはもちろん、より好みに応じたカスタマイズもできます。
また、一般的なアウトボードプリアンプがパッシブの楽器のみをターゲットにしているのに対し、アクティブサーキットを搭載している楽器や多弦ベースに対しても有効で、音楽的に機能するように設計されているところも大きな特徴です。実際に本機を試してみますと、長い時間と膨大な労力による試行錯誤が、演奏家の音楽の為の結果へと100%以上の形で具現化しており、長年業界を先導してきたケン・スミスの楽器同様、安心してどこでも使うことのできるものとなっています。
ベース・プリアンプ Ken Smith P.A.P.Aのレビュー
ベースのプリアンプはパッシブベースを手軽にアクティブベース化することができて便利ですが、中でもハイエンドブランドのプリアンプを使うと自分のベースを気軽に高級なサウンドにすることができます。
今回レビューするケン・スミスのP.A.P.Aもそういう恩恵を期待していましたが、予想以上に原音重視系の上質なサウンドでした。
レイクランドのパッシブベースと、フェンダーUSAのフレットレスベース、コントラバスでそれぞれ使ってみましたが、どれに使っても楽器本体の音色を活かしつつ、存在感のあるサウンドにしてくれます。内部ディップスイッチを調整して、低域を強調するとコントラバスは重くて深みのある音色になります。
どのセッティングにしても変な音になることはなく、自分の好みのサウンドを作り込むことができるプリアンプだと思います。
P.A.P.Aを使って音色が良くなることで、フレーズが歌いやすくなり、苦手だったフレーズも弾きやすくなります。技術や楽器本体のダメな部分を補ってくれるような気がします。
不思議なことに忘れていたフレーズをいろいろ思い出すことができました。
ヘッドフォンアンプとしてのKen Smith P.A.P.Aの感想、レビュー
P.A.P.AはPractice Amp(練習用)としての側面もあります。
ヘッドフォン出力とヘッドフォンのボリュームがあり、これ単体で練習用に使うことができます。
ホワイトノイズが多いのでノイズアイソレーターなどの対策は必要かもしれませんが、聞こえてくる楽器の音色自体はスピーカーからのものと同様にナチュラルで上質です。
フィル・ジョーンズベースのヘッドフォンアンプ、BIG HEADの場合、ノイズはほとんどないのですが、楽器の音色を比較するとBIG HEADよりもP.A.P.A方が良い音色に感じます。
BIG HEADはデジタル的な色付けがあり、長時間聴いているとちょっと飽きてしまいます。
P.A.P.Aを使っている方が音色自体が良いので、楽しく弾けます。
Ken Smith P.A.P.Aへの感想、まとめ。
自分はKen Smith P.A.P.Aというプリアンプに出会えてよかったです。
いろいろなベースプリアンプがありますが、Ken Smith P.A.P.Aのように音色を良くしてくれるプリアンプは稀です。他のものとは替え難いです。
難点は、
オンオフのランプがないのでスイッチを押してみないとわからないこと。
オフの時にもボリュームが有効なところ。
の2点ですが、使っているうちに慣れるし、それを踏まえても良いプリアンプだと思います。
とりあえず、しばらくは使っていきたいと思っています。
今回の記事参考にしてもらえたら嬉しいです。
それでは、また。
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