凛として時雨のベーシスト、345(ミヨコ)の使用楽器とエフェクター、アンプなどの使用機材を紹介

ベース
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この記事ではロックバンドの「凛として時雨」のベーシスト、345(ミヨコ)さんの使用機材の紹介と解説します。

「凛として時雨」は日本の3ピースロックバンド。
2002年から活動を開始し、その
ファルセットとシャウトを多用した男女ツインボーカルが印象的で、重厚で複雑なサウンドからは音楽的レベルの高さがうかがえます。

楽曲のほとんどはマイナー・キーで、歪ませた激しい曲調のものが多いですがうるささはなく、せつなさや美しさを感じるほどです。

ベースとボーカルを担当する345さんのプレイは力強いけど丁寧で、リズムはタイトです。その音作りは多彩で、歪ませた音でもしっかりと原音キャラクターを聞くことができます。
彼女が使用しているさまざまな機材には、こだわりが感じられます。
今回は、345さんが使用する楽器や機材を知ることで、そのサウンド作りを考えていきたいと思います。


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凛として時雨のベーシスト、345の使用ベースを紹介

345さんの使用する楽器は、次の2つが知られています。

YAMAHA SBV-500(凛として時雨の初期に使用)

凛として時雨の初期には、YAMAHAのSBV-500(ローズウッド指板、サンバーストボディ)というベースを使用していました。デビュー以前はフェンダーのムスタングベースを使用していましたが、バンドでやりたい音が出ないため、ギターのTKがネットで見つけてきたこのベースを使っていたそうです。
SBV-500は残念ながら現在廃盤ですが、独特な骨太なサウンドとしっかりとした造りから人気が高く、現在中古品が販売当時の価格より高くなっているほどです。

SCHECTER/AC-345-PJ-WH(現在の使用楽器)

345さんが現在使用されているベースが、SCHECTER/AC-345-PJ-WH(シグネイチャーモデル)です。
アッシュボディにメイプル指板、メイプルネック、フロントはスプリットタイプのSPB-2、リアはシングルのSJB-2bを搭載したPJタイプのジャズベースです。
塗装はシースルーのホワイトです。
購入したい場合は受注生産になるので、半年ほどの日数がかかり、現在の価格は40万円前後です。

また、SCHECTERからは廉価版の PA-LS 345シグネイチャーモデルも販売されています。
アッシュボディに貼りメイプル指板、セイモアダンカン製S-PBピックアップ搭載、アングルのついたボルトオン仕様にカスタムブリッジなど随所にこだわりが感じられる仕様です。
価格は新品でも15万円前後と、コスパもかなりいいです。

凛として時雨のベーシスト、345の使用エフェクターの紹介

それではここから345さんが使っているエフェクターを見ていきましょう。
公表されているボードが2つあり、ひとつは2009年(Tornado Z ツアーのもの)、もうひとつが2020年のものです。
それぞれ紹介していきます。

2009年(Tornado Z ツアーのもの)

こちらの画像は345さんが2009年のツアー「Tornado Z」のファイナル、ZeppTokyo公演で使っていたボードです。内容は以下の通りです。

  1. TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI(プリアンプ)
  2. BOSS ODB-3(オーバードライブ)
  3. Ibanez PD-7(オーバードライブ)
  4. SHIGEMORI G.O.T BassDrive(オーバードライブ)
  5. EBS UniChorus(コーラス/フランジャー)
  6. TKI LAZEMAN 3-Channel Loop M/S(ループボックス)
  7. KORG pitchblack(チューナー)

シンプルな組み合わせですが、こだわりが感じられる組み合わせです。
それではひとつづつ見ていきましょう。

TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2 (ベースプリアンプ)

ベース用のプリアンプとして定番として、多くのミュージシャンが愛用するペダルです。
独自のコントロールにより、サウンドの細かい作り込みが可能です。
こちらのバージョン2では多弦ベースに対応するよう、低域のレンジを設定するスイッチが追加され、ミッドレンジの設定も可能になりました。
ベーシストならひとつは持っておきたいアイテムです。

BOSS ODB-3(オーバードライブ)

ベース用のオーバードライブです。
オーバードライブとありますが、深く歪ませるとディストーションのような鋭いサウンドも得られます。生音と歪ませた音をミックスすることができるので、幅広いサウンドメイクが可能です。

Ibanez PD-7 (オーバードライブ)

原音のキャラクターを生かしつつ、激しい歪みが得られるベース用オーバードライブです。
メタルっぽいディストーションサウンドが得られます。
現在廃盤で、後継機種としてアイバニーズのTS9Bがあります。

SHIGEMORI G.O.T BassDrive (オーバードライブ)

SHIGEMORI(シゲモリ)のベース用オーバードライブです。
日本製で、高級感のあるアルミ削り出し筐体が印象的です。
チューブアンプのようなつややかで、太くて芯のあるサウンドを作ることができます。
ゲインは低めのオーバードライブ的歪み、音の存在感が増し、抜けが良くなります。

EBS UniChorus (コーラス/フランジャー)

コーラス、フランジ、ピッチ モジュレーション エフェクトを兼ね備えたベース用エフェクターです。
ギター用のエフェクターと違い、原音の低域や音の太さを減らさずにしっかりとエフェクトをかけられます。ソロに使うのがおすすめです。
現在モデルチェンジして、外見が変わっています。

TKI LAZEMAN 3-Channel Loop M/S (ループボックス)

古いモデルのループボックスです。
3チャンネルを切り替えることができます。
曲中でエフェクトを切り替えるのに便利です。
現在廃盤です。

こちらは同様の機能を持つフットスイッチ、TC HELICON SWITCH-3です。
値段が手頃でおすすめです。

KORG pitchblack (チューナー)

ペダル型のチューナーです。
精度が高く、反応が速くて使いやすく、表示が大きいので暗いところでも見やすいです。

2020年〜現在まで

こちらは2020年のものです。
2010年のものと比べると、いくつかのエフェクターが追加されています。

(内容)

  1. KORG/Pitchblack(チューナー)
  2. SHIGEMORI/TRACKS(ベース・プリアンプ)
  3. SHIGEMORI/PRETONE(トーン・プロセッサー)
  4. SHIGEMORI/G.O.T(ベース・オーバードライブ)
  5. TKI Technology/LAZEMAN 3-channel LOOP ver.2(ループ・セレクター)
  6. TECH21/SANSAMP BASS DRIVER DI(プリアンプ/DI)
  7. Ibanez /オリジナル(2018年にPD7を元に作られたオリジナル・モデル)
  8. BOSS/ODB-3(ベース・オーバードライブ)
  9. FREE THE TONE/TRI AVATAR TA-1H(マルチ・ディメンショナル・コーラス)
  10. BOSS/SYB-5(ベース・シンセサイザー)
  11. EX-PRO PT-1 Power Transformers(パワー・サプライ)


それでは、追加された分を見ていきましょう。

SHIGEMORI/TRACKS(ベース・プリアンプ)

SHIGEMORI(シゲモリ)製のベース用プリアンプです。
シンプルなコントロールですが、クリーンから激しいドライブサウンドまで幅広いサウンドメイクを実現します。

SHIGEMORI/PRETONE(トーン・プロセッサー)

SHIGEMORI(シゲモリ)製のトーンプロセッサーです。
ミドルレンジの調整をすることで、発音やレンジをコントロールできるという、かなり独特なエフェクターです。具体的にはギターやベースの音色にツヤを与え、存在感増すものです。うまく使うと自分だけの音色を追い込んで作れるので重宝します。

Ibanez /オリジナル(ベース・オーバードライブ)

アイバニーズのPD-7を元に作られたオリジナルのオーバードライブです。
PD-7はすでに廃盤となっていますが、同メーカーの後継機種としてTS9Bがあります。

FREE THE TONE/TRI AVATAR TA-1H(マルチ・ディメンショナル・コーラス)

他のコーラスに比べ、圧倒的にノイズがないコーラスです。
クリアで厚みのあるコーラスがかかり、クリーンサウンドだけではなく歪ませた音にかけても良いサウンドが得られます。

BOSS/SYB-5(ベース・シンセサイザー)

ベース用のシンセサイザーエフェクターです。
現在は廃盤となっているモデルですが、後継機エクスプレッション・ペダルでサウンド変化をコントロールすることも可能です。

EX-PRO PT-1 Power Transformers(パワー・サプライ)

Ex-pro製「ノイズレス」で「干渉しない」トランス方式のDC電源です。
他のDC出力との干渉が無く、出力一つ一つにEx-proノイズフィルター「NF-1」の技術を採用。
ノイズレスに加え、他の機材からの干渉をシャットアウト。
ライブやレコーディングで重宝します。

凛として時雨のベーシスト、345の使用アンプの紹介

345さんが使用しているアンプの組み合わせです。
イギリスのOrange社製のもので統一されてします。
上から

  1. ORANGE AD200B MK3(ヘッド)
  2. ORANGE OBC410(キャビネット)
  3. ORANGE OBC115(キャビネット)

です。
ひとつづつ紹介していきます。

ORANGE AD200B MK3(ヘッド)

アンプヘッドはORANGE AD200B MK3を使っています。
オレンジのベースアンプは太くて甘い音色が特徴で、ロックやパンクによく合い、こちらのモデルはベースアンプには珍しくアンプ単体で歪ませることもできます。
カラーはオレンジとブラックがあります。

ORANGE OBC410(キャビネット)

キャビネットは二つスタックし、上段にORANGE OBC410を使っています。
オレンジのキャビネットは見た目は派手ですが音色はフラットでクセがなく、どんなアンプと合わせてもすっきりとしたサウンドで良く鳴ります。
オレンジのアンプヘッドに合わせるとビジュアルに統一感が出てかっこいいです。
こちらもオレンジとブラックのカラーリングがあります。10インチ×4発です。

ORANGE OBC115(キャビネット)

キャビネットの下段に使っているのはORANGE OBC115です。
クラシックなデザインが特徴的です。15インチ×1発です。


凛として時雨のベーシスト、345の使用ダイレクトボックスの紹介

ダイレクトボックスは A-Designs Audio の REDDIを使用しています。
エンジニアから高い評価を得ている高品質なチューブダイレクトボックスで、ライブ用というよりもともとはレコーディング用です。

凛として時雨のバンドスコアを紹介

凛として時雨のデビュー作「#4」と、「still a Sigure virgin?」のバンドスコアです。
どちらも名盤なのでおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回の記事、参考にしていただければうれしいです。

それでは、また。

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