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ジャコ・パストリアスのサウンドを再現できる楽器や機材を紹介

ベース
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ベーシストの神様ジャコ・パストリアス。

彼の登場によりジャズ、フュージョン界のエレキベースは、その歴史を大きく塗り替えられました。
ジャコの複雑でグルービーなベースライン、多彩な人工ハーモニクス、超絶技巧のソロなど、その斬新でテクニカルなプレイは多くのファンを魅了してきました。

ジャコのプレイを語る上で重要なのがフレットレスベースやアコースティック360(ベースアンプ)など、彼が使用していた機材です。

ジャコの死後から40年以上経った今、同じ機材を手に入れることは難しいですが、今ある機材でジャコのサウンドを再現することを目指すことはできます。

この記事では、現在流通している機材の中からジャコのサウンドを再現できるものを紹介したいと思います。

こちらの記事では、Jacoのドキュメンタリー映画「Jaco」が視聴できる動画配信サービスをこちらで紹介しています。おすすめです。

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ジャコ・パストリアスが使用した楽器や機材の紹介

それではここからジャコが使っていた機材や楽器を紹介していきます。
ジャコのサウンドを再現できる機材なども合わせて紹介するので、ぜひチェックしてください。

1962年製フェンダージャズベース(Bass of Doom)

ジャコが使用していた1962年フェンダー製フレットレス・ジャズベース(Bass of Doom)は、彼自身がフレットを抜き、指板にエポキシ樹脂を塗って強化したものでした。
もともとは使っていたベースのすり減ったフレットを交換するためにフレットを抜いたのですが、弾いてみたらサウンドが面白く、そのままフレットレスとして使うことにしたそうです。
そのほかコントロールを2連のスタック・ノブからコントロールがしやすい3連ノブに変更、ピックアップのコイルを巻き直すなどの変更がされています。

弦はロトサウンドのSWING BASS 66というラウンドワウンド弦を使っていました。
フレットレス+ラウンドワウンド弦の組み合わせが、ジャコ特有のブライトなサウンドを生み出していました。
ジャコはラウンドワウンド弦によって指板が減らないよう、ライブ以外ではこのフレットレス・ベースを使わず、別のフレッテッドベースで練習していたそうです。

フェンダーからはジャコ・パストリアスのシグネイチャー・フレットレス・ジャズベースが発売されています。
ヴィンテージピックアップやCシェイプのネック、ラッカーフィニッシュのボディという仕様は、ジャコが弾いていたBass of Doomの使用に近く、そのまま弾くだけでジャコのサウンドが得られます。
こちらはこれまで発売されてきたジャコのシグネイチャーモデルの中でも、最も完成度の高い楽器です。
シグネイチャーモデルは期間限定で作られることが多いので、欲しい方は早めに入手されることをおすすめします。

ACOUSTIC 360+361(ベースアンプ)

Bass of Doomと共にジャコのサウンドを作り上げていたのがアコースティック社のアンプヘッド360と、パワードキャビネット361の組み合わせです。どちらも現在は生産完了しています。
キャビネットの361にはパワー・アンプが内蔵されていて、後ろを向いたウーハースピーカーにより、独特の重低音サウンドを鳴らすことができました。
また、ジャコは歪みが必要な時は、このアンプに内蔵されたファズ機能を使っていました。
ディストーション寄りの独特なサウンドで、ジャコは好んで多用していました。

このアンプは生産完了していますが、このアンプに近いサウンドを作ることができるOne Control / BLUE 360 AIABというプリアンプが販売されています。

また、アコースティック社からは、現在コンボタイプのベースアンプが販売されています。
アコースティック360の面影を感じるデザインと、良質なベースサウンドが魅力です。
25ワットから600ワットまで各種ラインナップがあり、練習用から本番用まで用途に合わせて選ぶことができます。

コーラス(エフェクター)

ジャコはスタジオで録音する時、同じフレーズを重ねどりするダブリングという方法を多用していましたが、これをライブで再現するためにコーラスのエフェクターを使用していました。
ジャコが使用していたエフェクターの種類は不明なのですが、ベース用のコーラスはこちらのMXR M83 BASS CHORUSがおすすめです。
ベース用にデザインされたコーラスで、X-Overボタンでエフェクト効果を100Hz以上にすることにより輪郭をはっきりと聴かせることも可能です。

エレクトロハーモニックスのBASS CLONEは伝説のコーラスペダル「Small Clone」のコア回路を採用したベース専用のコーラスペダルです。ベースの厚みある低音域を損なわないよう、余計なモジュレーションの低音域をカットするCrossoverスイッチを搭載し、クリアなボトムエンドを実現します。


MXR M-113 Digital Delay(ディレイ)

ジャコは短いバッキング・フレーズをディレイを使ってループさせた音に乗せてソロを弾くパフォーマンスを得意としていました。ルーパーなどのエフェクターがなかった時代に、工夫して斬新なパフォーマンスをしていたことがうかがえます。

ルーパーはこちらのtc electronic DITTO LOOPERがおすすめです。
録音、アンドゥ/リドゥ、停止、消去といったルーパーの基本的な操作が可能です。

BOSS Loop Stationは定番のルーパーペダルです。
これ一台でルーパーとしての機能をすべて備えていて、操作もわかりやすいです。

ジャコの演奏の特徴

ジャコの演奏はフレットレスとは思えないほど音程が正確で、「ドナリー」のような複雑で早いフレーズも多用されます。これはジャコが積み重ねてきた膨大な練習量と、彼の正しい音楽の知識によるものでしょう。

ジャコによる教則ビデオ「modarn electricbass」の中で彼は、「自分のパートだけではなく、他のパートが何をやっているのか知っておく必要がある」と言っています。
特にベーシストであっても、主旋律のメロディを弾けるようにしておくことを推奨しています。また、楽譜が読めることが重要であると言っています。このビデオの中でジャコは自分の音楽やベースに関することをかなり詳しく話してくれます。
ベーシストにはもちろん、音楽を演奏する人全てにお勧めしたい内容です。

また、ジャコの演奏を採譜したスコアも参考になります。
いくつか出版されていますが、最近発売されたオムニブックは最も収録されている曲が多くおすすめです。

他にもいくつかスコアが出版されています。こちらはジャコの演奏した代表的な曲が多く収録されています。


ジャコ・パストリアスのサウンドを受け継ぐミュージシャンについて

プロアマ問わず、ほとんどのベーシストがジャコ・パストリアスの影響を受けていると言って良いでしょう。
リチャード・ボナやゲイリー・ウイリス、ヴィクター・ベイリーのようにジャコの影響を強く感じるミュージシャンでも、ジャコが使っていた楽器や機材と同じものを使う人は少ないです。
ジャコの全てをそのまま真似るのではなく、フレーズや歌い方をうまく取り入れることで、そのスタイルを受け継いでいるのです。

まとめ

以上、ジャコが使用していた楽器や、現在その代わりになる楽器や機材を紹介しました。

今回の記事、参考にしてもらえたらうれしいです。
それでは、また。

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