【初心者向け】ベーシストのためのコードとスケールの理論をわかりやすく解説

ベース
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楽器を演奏する上で避けて通れないのが、コードとスケールの話です。
コードはまだしも、スケールとなると実際どうやって使うのかすべて理解するのは難しいと思います。

コードやスケールの理論は理解していなくてもベースは弾くことができますが、コードとスケールの理論を理解することで、ベースラインやソロを弾くのに役立てることができ、ベーシストとしてレベルアップすることができます。

例えば、楽譜を見てつまらないベースラインが書いてあっても、コードやスケールを理解していれば音を足したり、減らしたり自分でアレンジすることだってできます。

一歩上のベーシストになるための知識として、この記事では、エレキベースを弾くときに、コードとスケールの理論をどうやって使うか説明していきたいと思います。

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ベースを弾く時に必要なコードとスケールの知識

楽曲にはジャンル問わず、それぞれの曲に元になるキーがあります。
おおまかに分けるとメジャーキーとマイナーキーがあり、メジャーキーの曲は曲全体が明るく、マイナーキーの曲は暗くなります。

メロディやコードはそのキーに沿って作られていますが、そのコードごとに使える音の並びをスケールと言います。

スケールとは簡単にいうと、ドレミファソラシドのことです。

また、コードとは、コードの基音に加えて、基音から3番目、5番目、7番目の音の和音のことです。
音を数える時は数え始めの音から数え、

1度、2度……..
または、
1st、2nd、3rd、4th、5th….

と数えます。
例えばドの3度上の音はミ、5度上の音はソになります。

曲のキーがCのメジャーキーの場合、基本的に使えるコードは次の表のようになります。

コードスケールコードの構成音
C    ドレミファソラシドドミソ
Dmレミファソラシドレレファラ
Emミファソラシドレミミソシ
Fファソラシドレミファファラド
G or G7ソラシドレミファソソシレ
Amラシドレミファソララドミ
Bmシドレミファソラシシレファ

大元になるコードの構成音は1、3、5度の音です。
上の表ではなるべくシンプルに構成音を書きましたが、7度を追加するとより複雑なハーモニーになります。

この表のスケールは、コードの基音(ルート音)を先頭に、Cのスケールを8音並べたものですが、実際に弾いてみるとそれぞれ違う曲に聞こえます。

これはコードの構成音を弾いても同じです(一度に弾いても分けて弾いても良い)。

コードの構成音をベースで一度に弾くのは難しいですが、
使っている音はすべて同じなのに、始まる音が違うと違う曲に聞こえることにスケールの意味があります。

ざっくり言うとこれらのコードとスケールで楽曲はできています。

エレキベースでコードやスケールを弾く時のコツ

エレキベースの場合、すべての弦は4度づつ離れた音で並んでいるので、ひとつのスケールの指使いを覚えれば、移動するだけで他のスケールも弾けます。

これはスケールだけの話では無く、フレーズでも一緒です。
ベースでコードの構成音や、和音を弾くときも、同じ形で移動するだけですべてのキーを弾くことができます。

スケールの種類

普通、どんな曲もコード進行がありますが、各コードで使える音の羅列がスケールです。
例えば、以下のようなスケールがあります。

メジャースケール

メジャースケールとは、普通のドレミファソラシドです。
ピアノでドから初めて、白鍵のみで1オクターブ上のドまでです。
この場合、対応するコードはC(Cメジャー)です。

ベースで弾くときは、写真のような音の並びになります。

ナチュラルマイナースケール

ドレミファソラシドのうち、ミとラとシがフラットしたものです。
ベースでは上の写真の並びになります。
コードはCm(Cマイナー)です。

ナチュラルマイナースケールは、メジャースケールを6度(ラの音)から弾くのと同じです。
逆をいうと、ナチュラルマイナースケールの3度から始めれば、その音のメジャースケールになります。

ハーモニックマイナースケール

ドレミファソラシドのうち、ミとラがフラットしたものです。
エキゾチックな響きです。

メロディックマイナースケール

ドレミファソラシドのうち、ミだけがフラットしたものです。
ドから通して弾くとメロディアスで暗い響きのスケールになります。


スケールには他にもいろいろと種類があって、それぞれのコードに対応します。
上の写真の絵のように、それぞれのスケールを形にして覚えれば、初めの音を変えるだけですべてのキーでスケールが弾けるようになります。

マイナーコードについて

上にある通り、マイナーコードは3種類あります。

Amが基調の場合、ラシドレミファソラが曲のスケールになります。
どの音にもシャープはつかないはずですが、上のハーモニックマイナーと、メロディックマイナーには6度と7度が本来のスケールにシャープがついて、半音上がっています。

なぜかというと、マイナーコードは音の流れがしっかりしていればスケールから外れた音も許容する特性があります。簡単にいうと、雰囲気があっているので大丈夫ということです。

基本的にはスケールから外れないほうがいいのですが、正しい流れで音を選べば、スケールから外れた音も使えます。

セブンスコードについて

上の表にあるG7のような、セブンスコードは不安定な響きを持ったコードです。
セブンスコードの響きは、どこかに帰りたいという気持ちになるもので多くの場合、4度上のコードに帰るコード進行に使われます。

上の表のコードの関係は、こんな感じです。

C 自宅、一番安定している
F 出先 一度落ち着く
G7 帰り道 早く帰りたい。不安定な響き。

CFGCの音を等間隔で順番にゆっくり弾いてみるとその感じがつかめると思います。
Cは不安定ではないのですが、4度上のFに行く時に自然な感じで行くことができます。

セブンスコードには帰りたい響きがありますが、不安定でスケールから外れた音を多く使えるコードでもあります。コンビネーションディミニッシュや、ホールトーンなどジャズで使われるような独特なスケールも当てはまるので、セブンスコードがある小節は自由度が高く、曲の盛り上がる場面でもあります。

この特性を生かしているのがブルースです。
ブルースでは曲の中のコードがほぼセブンスコードで、いつまでたってもお家に帰れない状態なのですが、使えるフレーズの自由度が高く、色々なフレーズでアドリブが弾けるところにブルースの面白さがあります。

ベーシストはどうやってスケールを使うか

これまでに述べたことから、使う音を正しく選べばベースラインをオリジナルのものから変えたり、自分で作ったりすることができます。

ジャンルや曲調にあった大まかなスタイルを知っていれば、コード進行をみるだけで独自のベースラインを作ることができます。

また、ソロに関しても、コードとスケールの関係を理解していればオリジナルでのフレーズも作ることができます。

自分でオリジナルのベースラインや、ソロのフレーズを作るにはいろいろな音楽を聞いて、どういう風にフレーズを作っているのか考えると良いです。
そのためには基本的なスケールとコードの理論を知っておくことが大事です。

おすすめの理論書

この本は、ベーシストが知っておくべき音楽理論や、ベースラインの組み立て方などがわかりやすく書かれている本です。

内容はわかりやすくて読みやすいです。
読んでおくといつか必ず役に立つ一冊です。




まとめ

スケールとコードの理論を知っていればいろいろと演奏に役立てることができます。

ベーシストの場合、アドリブでソロを弾いたり、独自のベースラインを作る時に役立ちます。
スケールを弾いているだけでもいい練習になるので、いろいろ覚えて練習してみてください。
今回の記事のニュアンスだけでも知っておくとどこかで役に立つと思います。

今回はコードとスケールの話をしました。
参考にしてもらえたらうれしいです。
それではまた。

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