プロのジャズベーシストって、
どんな弦を使っているんですか?
みんないろいろ使っていますよ。
スピロコアとか使っている人
多いです。
なるほど。
他にもありますか?
じゃあここから、
詳しく紹介しますね。
よろしくです〜。
プロのジャズベーシストって、
どんな弦を使っているのか気になりますよね。
この記事では、古今東西有名なジャズ・ベーシストが使用しているコントラバス弦を
紹介します。
プロのジャズベーシストが使用しているコントラバス弦の紹介
ここから、プロのジャズベーシストが使用している(または過去に使用していた)コントラバスの弦を紹介します。
プレーンガット(メーカー不明)
<使用ミュージシャン>
・パーシー・ヒース
・ポール・チェンバース
・チャールス・ミンガス
・オスカー・ペティフォード
・ダグ・ワトキンス
・ウィルバー・ウエア
・ジミー・ブラントン
・レイ・ブラウン
・サム・ジョーンズ
etc…
スチール弦やナイロン弦が開発される以前(20世紀半ば近くまで)はコントラバスの弦と言えばプレーンガットのみでした。そのサウンドの素晴らしさは、彼らが残した録音から知ることができます。
スティール弦やナイロン弦がある現代においても、多くのベーシストがガット弦を使用しています。
トマスティーク/スピロコア(ミドルゲージ)
<使用ミュージシャン>
・クリスチャン・マクブライト
・ブライアン・ブロンバーグ
・デイブ・ホランド
・リチャード・デイビス
・マーク・ジョンソン
・エディ・ゴメス
・ゲイリー・ピーコック
・スタンリー・クラーク
そうそうたるジャズベーシストが名を連ねていますね。
スピロコアは値段が手頃で、ジャズやポップスで人気がある超定番の弦です。
サウンドは明るく、抜けが良いですが、やや金属的なクセのある音色です。
トマスティーク/スピロコア(ライトゲージ)
<使用ミュージシャン>
レイ・ブラウン(晩年)
アヴィシャイ・コーエン
こちらもジャズでは定番の弦です。
細いゲージなのでテンションが弱く、速いパッセージが弾きやすいです。
スピロコアには、さらにテンションが弱いソロ弦もあり、そちらもよくジャズで使われます。
ダダリオ/ヘリコア
<使用ミュージシャン>
・クリスチャン・マクブライド(初期)
・ジョン・パティトゥイッチ(初期)
・ゲイリー・カー(クラシックの巨匠)
・ジョン・ベンテス
明るくクリアな音色で、テンションも柔らかく、ソロも弾きやすい弦です。
値段は手頃ですが、長く使うと巻線がほつれたり寿命が短いです。
ダダリオ/ザイエックス
<使用ミュージシャン>
・ベン・ウィリアムス
シンセティック素材を芯線に使ったナイロン弦で、クリアで倍音豊か、力強い音色が特徴です。
弓弾きとピチカートのどちらでもガット弦に近いサウンドが得られます。
ジャズ、クラシックどちらでも使えます。
ピラストロ/エヴァ・ピラッツィ
<使用ミュージシャン>
・ロバート・ハースト
上品で深い音色のナイロン弦です。
アルコ、ピチカート共に反応が早く、芯のある柔らかいサウンドはクラシック、ジャズどちらも使いやすいです。
ラベラ/#7710 ブラックナイロン
<使用ミュージシャン>
ロン・カーター
ナット・リーブス
バスター・ウィリアムス
ロンカーターが使用していることで有名になった弦です。
ロープコアにナイロンテープを貼るという独自の構造で、サウンドもかなり特徴的です。
ジャズのピチカートはいいですが、アルコは向いていないです。
ロンカーターのサウンドが好きな方にオススメです。
ピラストロ/コルダ(プレーンガット)
<使用ミュージシャン>
・ニール・カイン
・ベン・ウルフ
・カルロス・ヘンリクアーズ(リンカーンセンター・ジャズ・オーケストラ)
バロック音楽用に開発されたプレーンガット弦です。
かつてスコット・ラファロや、チャーリー・ヘイデンが使用していたゴールデンスパイラルというガット弦に音色や特徴が似ているため、コンテンポラリー系のジャズベーシストに人気が高いガット弦です。
ピラストロ/エヴァピラッツィ(AとE)+ピラストロ/オリーブ(GとD)
<使用ミュージシャン>
・ジョン・クレイトン
・チャックイスラエルズ
・ジョン・パティトゥッチ
エヴァピラッツィの下の2弦(AとE)は発音が良く、かつテンションがガットに近いので、上の2本をガット弦にしてそれと組み合わせると、とてもいい感じにマッチします。
この組み合わせは、ガット弦の中でも最高級のオリーブと組み合わせていて、サウンドと実用性を兼ね備えた最高のセットだと言えるでしょう。
ゴールデン・スパイラル(ガット弦)
<使用ミュージシャン>
・スコット・ラファロ
・チャーリー・ヘイデン(生産中止になったとき、世界中の在庫を買い漁った)
多くのジャズミュージシャンが愛用していたガット弦のひとつです。
現在は生産中止となり、入手は困難。
現在販売中のものだとピラストロのコルダが近いようです。
チャーリー・ヘイデンはこの弦が生産中止になったとき、世界中の在庫を買い漁ったそうです。
ピラストロ/オブリガート
<使用ミュージシャン>
・フィル・パロンピ(NY在住)
定番のナイロン弦です。
ガットに近い、上品な音色で弓でもピチカートでも使いやすいです。
ベルベット/ガルボ
<使用ミュージシャン>
・ラリー・グレナディア
シルクを芯線とした弦で、ガットに近い音色です。
ジャズミュージシャンに人気が高いですが、
現在弦を生産するための機械が故障していて、入手が困難です。
ベルベット/アニマ
<使用ミュージシャン>
・ルーファス・リード
シルクを芯線とした弦で、ガットに近い音色です。
同メーカーのガルボよりやや細く、音色は明るくてサスティーンも長めです。
現在弦を生産するための機械が故障していて、入手が困難です。
ベルベット/ブルー(フェイクガット)
<使用ミュージシャン>
・ラリー・グラナディア
ベルベットの初のシルクを用いないシンセティック弦です。
現在弦を生産するための機械が故障していて、入手が困難です。
まとめ
いかがでしたか?
同じ弦を使っているミュージシャンってスタイルや音色が似ている気がします。
好きなミュージシャンと同じ弦を使ってみるのもおすすめですよ。
今回の記事、参考にしてもらえたら嬉しいです。
それでは、また。
コメント