ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦を紹介

コントラバス
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アフロちゃん
アフロちゃん

ジャズのウッドベースに
おすすめの弦教えてください

カツミさん
カツミさん

了解です。
ここから詳しく紹介しますね。

アフロちゃん
アフロちゃん

よろしくです〜。

グレースさん
グレースさん

有名ジャズベーシストが
使っている弦は
こちらを参考にしてください。

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ジャズの演奏に適したコントラバス弦の選び方について

現在市販されているコントラバスの弦はかなり種類が多く、その音色や弾き心地も様々です。

本当なら色々な弦を試せればいいのですが、コントラバスの弦は値段も高く、気軽に試すことができません。なので、コントラバス弦を選ぶときは「弦の素材」と「メーカー」が持つ特徴から推測していきます。

コントラバスの弦の素材について

コントラバスの弦の素材には、
「ガット」「スティール」「ナイロン」の3種類があります。
それぞれの特徴はこんな感じです。

素材 値段 音量 寿命
ガット弦 高いやや小さい 長い
スティール弦 てごろ 大きい 1年くらい
ナイロン弦 てごろ 普通 半年から1年


コントラバス弦のメーカーについて

また、コントラバス弦を作っている主要メーカーは、ピラストロ、トマスティーク、ダダリオの3社です。それぞれ以下のような特徴があります。

弦メーカーの特徴

ピラストロ :ドイツの老舗、高品質、値段やや高い、音色が良く、弦の寿命が長い。
トマスティーク :オーストリアのメーカー、ジャズやポップス向き、値段手頃。
ダダリオ :アメリカの弦メーカー、値段手頃、全体的に寿命が短め。

ジャズのベースのサウンドについて

ジャズのベースのサウンドの傾向は、

・アンプリファイされた電気的なサウンド
・生音に近いサウンド

のふたつに分けられます。
アンプリファイされた電気的なサウンドとは、サスティーンが長く、アンプによって色づけされた音色のことです。70〜80年代くらいのスタンリークラークや、ロンカーターの録音で聴くことができます。
生音に近いサウンドとは、コントラバスの生音をそのままアンプで増幅したサウンドのことです。
最近はベースアンプやピックアップの性能も良くなったことで、ウッドベースの音をアンプを通しても、生音に近いサウンドが作りやすくなりました。

アンプとピックアップについては、以下の記事も参考にしてください。

サウンドは弦によって大きく左右されます。
トマスティークのスピロコアや、ダダリオのヘリコアなど、テンションが柔らかい弦は早いフレーズやベースラインが弾きやすいのですが、サスティーンが長く、アンプリファイされた電気的、金属的なサウンドになりやすいです。

一方、ピラストロのフラットクロムオリジナルのようなテンションが強めのクラシック向きの弦や、ガット弦、ナイロン弦などのフェイクガット弦は減衰が自然で、アンプに通した時に生音に近いサウンドを作りやすいです。


ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦の紹介

それではここからジャズの演奏におすすめのコントラバス弦を紹介します。

ピラストロ/オリジナルフラットクロム

ピラストロの定番のスティール弦で、重厚で甘い音色が特徴です。
アルコ、ピチカート共に反応が早く、低音がよく出ます。
アンプに通した時のサウンドが生音に近く、強いビートが出ます。
値段がちょっと高いですが、寿命が長く、長く使っても巻線がほつれたりしないので大事に使えばコストパフォーマンスも高いです。
テンションが強めですが、反応が良く、弾き心地も良いので早いソロも比較的楽に弾けます。


ピラストロ/オリジナルフレクソコア

定番のスティール弦で、甘くて重厚な音色が特徴です。
アルコ、ピチカート共に低音がしっかり出て、重厚で力強いサウンドが心地よいです。アンプに通して弾くと低音が良く出て、生音に近い音色を得ることができます。

上で紹介したオリジナルフラットクロムにサウンドのキャラクターが似ていますが、こちらの方が明るい音色です。

ピラストロ/オブリガート

ピラストロの定番のナイロン弦です。
ガット弦のような上品な音色で、テンションが柔らかく、早いフレーズも弾きやすいです。
アルコでもピチカートでも反応が早く、ジャズ、クラシックのジャンル問わずに使えます。

値段は手頃ですが寿命が短く、古くなると硬く、弾きにくくなります。

ダダリオ/ヘリコアオーケストラ

スチール弦の定番の弦です。

明るくクリアな音色で、全音域でバランス良く鳴ります。
サスティーンはやや長めです。
テンションが柔らかく、早いソロも弾きやすいです。

値段は手頃ですが寿命が短いです。
古くなると巻線がほつれてきます。

トマスティーク/スピロコア

スピロコアはジャズによく使われるスチール弦です。
明るい音色でサスティーンが長く、レスポンスが早いのが特徴です。
新品のときは少しギラギラした音色で、少し経つと落ち着いた温かみのある音色になります。
プロアマ問わず、多くのジャズベーシストが使用しています。
値段も手頃で、手入れをして大事にすれば1年くらい使えます。
死んだスピロコアの音色が好きと言って、何年も替えずに使う人もいるそうです。


トマスティーク/ベルカント

ベルカントはしっとりと落ち着いた、暖かい音色が特徴のスチール弦です。スピロコアに音の傾向が似ていますが、ベルカントの方がフラットで落ち着いた音色です。
弾き心地が軽く、ソロもラインも楽に弾くことができます。

ピラストロ/エヴァ・ピラッツィ

ピラストロ社製のシンセティック(ナイロン)弦です。
ジャズミュージシャンの愛用者も多く、ジャズでもクラシックでも使えます。
上ガットに近い音色は上品で、弾き心地も軽く、ソロも楽に弾けるし、弓を使っても倍音の多い豊かな響きを得ることができます。

エヴァ・ピラッツィは、下のE線とA線だけを使って、上にガット弦を張るという使い方にもよく用いられます。
ジョン・パティトゥイッチや、ジョン・クレイトン、チャック・イスラエルは、上の二本をガット弦のオリーブ、下の二本をエヴァ・ピラッツィにしているそうです。

また、エヴァ・ピラッツィ・スラップという、ロカビリーなどのスラップに特化したセットもありますが、普通にピチカートで弾いてもテンションが柔らかく、1弦から4弦までバランス良く鳴る弦です。

特筆すべき点として、この弦のセットは1、2弦をプレーンガットと、シンセティク弦(ナイロン弦)から選ぶことができます。シンセティク弦の3、4弦はプレーンガットの1、2弦とのバランスが良いです。

3、4弦はガットにすると太すぎて発音が鈍くなり、楽器によっては駒とナットの加工が必要になるのですが、この弦ならバランス良くガット弦を使うことができます。プレーンガットではありますが、価格も手頃で、ガット弦の入門としてもオススメです。

ピラストロ/コルダ

バロック音楽用に開発されたガット弦で、1、2弦がプレーンガット、3、4弦がガットにシルバーの巻弦です。

かつてスコット・ラファロや、チャーリー・ヘイデンが使用していたゴールデンスパイラルというガット弦に音色や特徴が似ているため、コンテンポラリー系のジャズベーシストに人気があり、有名ベーシストも多く使用しています。
下のA線とE線はスティール弦と比べてかなり太いので、上の2本だけをコルダにして、下の2本はエヴァピラッツィなどの、ガットと相性の良いナイロン弦にして使用するのもありです。

ポールチェンバースや、レイブラウンのようなゴリゴリしたサウンドが欲しいかたはぜひ一度お試しください。

ピラストロ/オイドクサ

ピラストロの巻線のガット弦です。
柔らかくてしっとりとした、上品な音色が特徴です。
ガット弦はクラシックで使っても良いですが、ジャズ系のピチカートのサウンドも極上で、アンプを通しても生音に近い音色が得られます。
ピラストロ社製のオリーブと比べると細く、弾き心地も軽いので、ガット弦で早いソロやベースラインを弾きたい方にオススメです。

値段が高いのがネックですが、寿命はかなり長く、切れなければ5年以上使うことができるし、しかもその音色は時間が経過するほどに良くなっていきます。
1年くらいで劣化するスチール弦やナイロン弦に比べても、コストパフォーマンスは決して悪くはないと思います。

ピラストロ/オリーブ

こちらもピラストロ社製の巻線のガット弦です。
ガット弦特有の深くて上品な音色が特徴です。しかも、オリーブは使用しているガットの量が多く、オイドクサに比べても音量が大きく、テンションが強めなのが特徴です。

ガット弦は下の2本は発音が鈍く、弦の太さが合わない時は楽器を加工する必要もあるので上のG線とD線だけをガットにして、下のA線とE線はエヴァ・ピラッツィなどテンションの近いものと組み合わせて使う方法があります。価格も抑えられるし、サウンドのバランスも良いのでオススメです。

まとめ

今回はジャズにおすすめのコントラバスの弦を紹介しました。
気になる弦があれば、ぜひ試していただけたらと思います。

今回の記事、参考にしてもらえたら嬉しいです。
それでは、また。

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