
ねえくろさん、
ジャズに合うコントラバスの弦って
ありますか?

演奏のスタイルにもよりますが
いろいろありますよ。

おすすめ教えてください。

わかりました。
それではぼくのおすすめを
いくつか紹介しますね。

よろしくお願いします。
- ジャズに合うコントラバス弦の選び方
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦の紹介
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦①ピラストロ/オリジナルフラットクロム
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦①ピラストロ/オリジナルフレクソコア
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦③ピラストロ/オブリガート
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦④ダダリオ/ヘリコアオーケストラ
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑤トマスティーク/ベルカント
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑥トマスティーク/スピロコア
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑦ピラストロ/エヴァ・ピラッツィ・スラップ
- ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑧ピラストロ/オイドクサ
- まとめ
ジャズに合うコントラバス弦の選び方
ジャズのベースのサウンドの多くは、アンプリファイされた粘っこいサウンドと、生音に近いサウンドのふたつに分けられます。
どちらもジャズのベースらしいサウンドですが、近年は生音に近いサウンドの方が好まれています。
ベースアンプやピックアップの性能が良くなったことにより、コントラバスでも生音に近いサウンドが作りやすくなりました。
アンプとピックアップについては、以下の記事を参考にしてください。
サウンドのキャラクターは弦によってかなり変わります。
トマスティークのスピロコアや、ダダリオのヘリコアなど、テンションが柔らかい弦は早いフレーズやベースラインが弾きやすいのですが、サスティーンが長く、アンプリファイされた粘っこいサウンドになります。
一方、ピラストロのフラットクロムオリジナルのようなテンションが強めのクラシック用の弦や、ガット弦、ナイロン弦などのフェイクガット弦は減衰が自然で、アンプに通した時でもアタックの効いたサウンドを作ることができます。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦の紹介
それではここからジャズの演奏におすすめのコントラバス弦を紹介します。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦①ピラストロ/オリジナルフラットクロム
メーカー | ピラストロ |
素材 | スチール |
おすすめ度 |
ピラストロの定番のスティール弦で、重厚で甘い音色が特徴です。
アルコ、ピチカート共に反応が早く、低音がよく出ます。
アンプに通した時のサウンドが生音に近く、強いビートが出ます。
値段がちょっと高いですが、寿命が長く、巻線がほつれたりしないので大事に使えばコストパフォーマンスも良いです。
テンションが強めですが、弾き心地が良いので早いソロも弾きやすいです。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦①ピラストロ/オリジナルフレクソコア
メーカー | ピラストロ |
素材 | スチール |
おすすめ度 |
定番のスティール弦で、甘くて重厚な音色が特徴です。
アルコ、ピチカート共に低音がしっかり出て、重厚で力強いサウンドが心地よいです。アンプに通して弾くと低音が良く出て、生音に近い音色を得ることができます。
上で紹介したオリジナルフラットクロムにサウンドのキャラクターが似ていますが、こちらの方が明るい音色です。
暗い音色が好みの方はオリジナルフラットクロム、明るい音色が好きな方はオリジナルフレクソコアがおすすめです。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦③ピラストロ/オブリガート
メーカー | ピラストロ |
素材 | ナイロン |
おすすめ度 |
ピラストロの定番のナイロン弦です。
ガット弦のような上品な音色で、テンションが柔らかく、早いフレーズも弾きやすいです。
アルコでもピチカートでも反応が早く、ジャズ、クラシックのジャンル問わずに使えます。
値段は安いですが寿命が短く、古くなると硬く、弾きにくくなります。
ナイロン弦を試してみたい方におすすめです。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦④ダダリオ/ヘリコアオーケストラ
メーカー | ダダリオ |
素材 | スチール |
おすすめ度 |
スチール弦の定番の弦です。
明るくクリアな音色で、全音域でバランス良く鳴ります。
サスティーンはやや長めです。
テンションが柔らかく、早いフレーズが弾きやすい。ビルエバンス系ピアノトリオのサウンドによく合います。
価格は安いのですが、寿命が多少短く、古くなると巻線がほつれてきます。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑤トマスティーク/ベルカント
メーカー | トマスティーク |
素材 | スチール |
おすすめ度 |
ベルカントはしっとりと落ち着いた、暖かい音色が特徴のスチール弦です。スピロコアに音の傾向が似ていますが、ベルカントの方がフラットで落ち着いた音色です。
弾き心地が軽く、ソロもラインも楽に弾くことができます。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑥トマスティーク/スピロコア
メーカー | トマスティーク |
素材 | スチール |
おすすめ度 |
スピロコアはジャズによく使われるスチール弦です。
明るい音色でサスティーンが長く、レスポンスが早いのが特徴です。
新品のときは少しギラギラした音色で、少し経つと落ち着いた温かみのある音色になります。
ジャズ系の定番ではありますが、アンプに通した時70〜80年代くらいのちょっと古い音色になります。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑦ピラストロ/エヴァ・ピラッツィ・スラップ
メーカー | ピラストロ |
素材 | ガット+ナイロン |
おすすめ度 |
ロカビリーなどのスラップ用として売られている弦ですが、普通のピチカートで弾いてもテンションが柔らかく、1弦から4弦までバランスよくなる弦です。
さらに特筆すべきは、1、2弦をプレーンガットと、シンセティク弦(ナイロン弦)から選ぶことができます。
シンセティク弦の3、4弦はテンションが軽く、プレーンガットの1、2弦とのバランスがとても良く、これ以外のガット弦と合わせても良いです。
3、4弦はガットにすると太すぎて、楽器によっては駒とナットの加工が必要になりますが、この弦ならバランス良くガット弦を使うことができます。
プレーンガットのため多少エッジが無いサウンドにはなりますが、それでもガット弦の素晴らしい本物の音色を得ることができます。
ジャズの演奏におすすめのコントラバス弦⑧ピラストロ/オイドクサ
メーカー | ピラストロ |
素材 | ガット |
おすすめ度 |
ピラストロの巻線のガット弦です。柔らかくてしっとりとした、上品な音色が特徴です。
ガット弦はクラシックで使っても良いですが、ジャズ系のピチカートのサウンドも極上で、アンプを通しても生音に近い音色が得られます。
セットで8万〜10万円と、値段が高いのがネックですが、寿命はかなり長く、切れなければ5年以上使うことができます。
スティール弦やナイロン弦を使ってきたけど、もっと音色を追求したいという方におすすめです。
まとめ
今回はジャズにおすすめのコントラバスの弦を紹介しました。
個人的にはガット弦が一番おすすめです。
値段は高いですが、それに見合う価値のある弦だと思います。
今回の記事、参考にしてもらえたら嬉しいです。
それでは、また。
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