この記事ではエレキギターを始めた、もしくはこれから始めたいという人に、エレキギターがバンドの中でどんなことをやっているのか、演奏のパターンについてと、それらのどんな練習をしたら良いのかということを紹介したいと思います。
エレキギターのバンド内の役割は、リードギターとバッキングの2つに分けることができます。
・リードギター:リフやソロ、オブリガードなど、メロディを中心とした演奏。
・バッキング:コードストロークや、アルペジオなど、伴奏を中心とする演奏。
これらの各パターンについて、ここから解説していきます。
エレキギターの演奏パターンとそれぞれの練習の方法
リードギターとバッキングのギターの演奏内容は、全く別と考えて良いでしょう。
これからひとつづつ説明していきます。
リードギターの演奏パターン①リフ
楽曲内でギターが弾く、印象的なパターンをリフとかギターリフと言います。
ジミヘンドリックスのパープルヘイズや、Tレックスの20世紀少年のイントロが超有名なリフです。
ギターリフを弾くことは、エレキギターを弾く醍醐味のひとつです。
リフを弾くにはメロディとリズムキープの両方が必要なので、練習するときはメトロノームなどを使って、テンポが狂わないように意識しましょう。
リフの練習方法としては、好きな曲があれば、それをコピーして練習するのが一番いいと思います。
楽譜は自分でコピーしてもいいし、バンドスコアなどを見るのも良いです。
特にバンドスコアにはタブ譜がついているものもあり、左手の押さえ方を知ることもできます。
リフをたくさん知っていると将来的に自分でリフを作る時の参考にもなるので、いろいろな曲のリフを覚えましょう。
リードギターの演奏パターン②ソロ
曲中の間奏などでメロディなどを弾くことをギターソロと言います。
ギターソロはアドリブで自由に弾いてもいいし、あらかじめ決めたメロディを弾くのも良いです。
アドリブはすぐにできないので、リフと同じように好きな曲のコピーを練習するのが良いです。
ソロの中には難しいものも多いので、弾けないところは読み飛ばしてニュアンスを掴みましょう。
弾けないところは音を減らしてみたりしても良いです。
また、ブルースなどのギターソロはロックやポップスのソロの基本になっているのでそういった音楽を聞くのもソロを学ぶ上での参考になります。
リードギターの演奏パターン③オブリガード
ボーカルなどが歌っているフレーズの合間に、短いメロディを弾くことをオブリガードと言います。
アドリブで弾いたり、ジミヘンドリックスのように歌いながら自分で弾く人もいます。
オブリガードはボーカルと息を合わせてやらなければいけないので、難易度が高いです。
練習するときは、CDなどに合わせて弾く練習をするといいと思います。
ボーカルの人の場合は自分で歌いながら弾く練習をするのも良いです。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、歌っている合間に弾くので慣れれば弾けるようになります。
繰り返し練習して、ニュアンスやコツを掴みましょう。
バッキングギターの演奏パターン①コードストロークによる伴奏
コードストロークによる伴奏はさらに、以下のパターンに別れます。
①通常のコードストローク
普通にコードを押さえ、一定のリズムパターンでストロークすることで伴奏します。
一般的な演奏方法で、ロックやポップスなどで用いられます。
②カッティング
左手でミュートコントロールして、右手で弦を撫でるようにストロークする演奏法です。
16ビートの曲で使われることが多く、リズミックなサウンドになります。
③パワーコード
パワーコードとは、コードの構成音のうち、1度と5度( Cの場合 ド と ソ )の2音を低音側の4〜6弦で弾くことです。ロックなどに使われる奏法で、サウンドはシンプルになり、リズムが強調されます。
これらの伴奏はテンポキープが重要なので、上のいずれの奏法でもメトロノームなどを用いて繰り返しテンポキープの練習をしましょう。
バッキングギターの演奏パターン②アルペジオによる伴奏
アルペジオとは、コードの構成音を分けて弾くことで、分散和音とも呼ばれます。
バラードなどにも合いますが、早いテンポの曲でも用いられます。
ピックでアルペジオをするのは相当な慣れが必要になります。
簡単なコード進行から練習して、弦と弦の幅の感覚を掴むようにしましょう。
右手の小指をギターのボディに当てて弾くと、安定したアルペジオが弾きやすいです。
エレキギターの教則本には何がおすすめか。
エレキギターの教則本は楽器店などに行くと数多く出ていますが、教則本を買うよりも、自分の好きなバンドのバンドスコアを買って練習することをおすすめします。
始めはコピーするのも難しいし、バンドスコアがあればタブ譜もついているので左手の押さえ方もわかります。また、ギター以外のパートがどういうことをやっているのか確かめることもできます。
ベースのパートを弾いてみたり、ボーカルのメロディをギターで弾いてみても勉強になります。
また、いろいろな曲の歌詞とコードが書いてある本もおすすめです。
洋楽でも邦楽でも、知っている曲があったら弾き語りで歌ってみると結構楽しいし、練習にもなります。
教則本はある程度弾けるようになってから、知りたい内容の本を買ったほうが良いと思います。
まとめ 練習に必要なもののおすすめ
エレキギターの練習をするときは、アンプにつないで練習しないと実際の出音のニュアンスがわからないので、必ずアンプにつないで練習しましょう。
アンプから音を出せないときは、VOXのアンプラグなどで音を聞きながら練習すると良いです。
また、エフェクターで音を作る必要がある曲は、練習のときからエフェクターを使って練習しましょう。
今回はエレキギターの演奏のパターンと、それぞれの練習方法について書きました。
参考にしてもらえればうれしいです。
ではまた。
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