ヤマハのサイレントベースはこれまでにSLB100、SLB200、SLB300と3世代にわたって展開されてきました。
現在はSLB100とSLB200は販売終了、SLB300が販売されています。
ですが、中古市場をみるとSLB100とSLB200も手に入る状況なので、サイレントベースを購入するときの候補に考える方も多いと思います。
そこで、現在ヤマハのサイレントベースの購入を検討されている方のためにこの記事ではヤマハサイレントベースの3つの世代別の特徴を比較したいと思います。
ぜひ参考にしてください。
ヤマハサイレントベースについて
ヤマハのサイレントベースはその名の通り、小さい生音でコントラバスの練習をするために作られた楽器です。
初号機であるSLB100は、クラシックのコントラバスの練習用として作られたのですが、コンパクトに持ち運べる利便性や、アンプから大音量を出してもハウリングしないことからジャズベーシストが好んで使うようになります。
それを受けて作られたのがSLB200です。
10キロあったSLB100から7キロに重量を落とし、側面に取り付けるコントラバス型だったフレームも上半分だけにすることで、よりコンパクトになりました。
現行品であるSLB300は外見はSLB200によく似ていますが、コントロールが大幅に変更されています。SRTパワードシステムや3つのマイクシミュレート機能により、アコースティックサウンドに近づけるセッティングが可能となりました。
上位機種にはエボニー指板や高級木材を使用し、演奏性を高めたSLB300 PROもラインナップされています。
YAMAHA SLB100の特徴
YAMAHA SLB100はクラシックの練習用として作られたまさにサイレントベースというべき楽器です。
コントロールもシンプルでヘッドフォンジャックがあり、楽器単体でいつでも練習ができるというものでした。本体の重さが10キロほどあるのですが、体に寄りかかる感じがコントラバスにとても近いです。
演奏性においては指板やネックの感じもコントラバスに近く、目を瞑って弾くと違いがほとんどわかりません。他のメーカーのアップライトベースがコントラバスと比べると似て非なるものが多いのに対し、弓での演奏性も良く、SLB100はコントラバスの代替品と呼ぶのにふさわしい楽器と言えます。
アンプに繋いだ音はピエゾのピックアップ特有のカリカリ感がありますが、弦を良いものに選んだり、弦高を調整することでだいぶ軽減されます。コントラバスをアンプに繋いで弾くのとほぼ同じサウンドを得ることができます。
YAMAHA SLB200の特徴
クラシックの練習用として作られたYAMAHA SLB100に対し、軽量化してサウンドを向上させたのがYAMAHA SLB200です。
楽器を支えるためのフレームは上半分だけの仕様になり、取り回しがしやすくなっています。演奏性はコントラバスに近く、違和感なく持ち帰ることができます。
ヘッドフォン出力は無くなり、練習用というよりはライブでの使用に特化した仕様になっています。
演奏性と取り回しの良さのバランスが良く、生産が終わった今でも人気が高いモデルです。
上位機種としてSLB200 ltdというモデルも限定発売されました。
こちらはカーリーメイプルのネック、エボニー指板と高級木材を使い、見た目の高級感と演奏性を高めたモデルとなっています。
YAMAHA SLB300の特徴
SLB300は現在販売されているサイレントベースのモデルです。
プリアンプ部分に大きな変更があり、ヤマハのエレアコギターなどに使われているSRTパワードシステムや、3つのマイクシミュレート機能により、アンプからの出音がアコースティックサウンドに近いものになっています。
演奏性も良く、コントラバスとの持ち替えもスムーズに行えます。
価格は定価で50万円前後で、SLB200よりかなり値上がりしましたが値上げ分の価値が上がったかは微妙なところです。
発売当時は品薄でしたが、現在はすぐに買えるようになりました。
上位機種としてSLB300 PROというモデルが発売されていますがこちらは70万円以上とサイレントベースとしては過去最高の価格で、まあまあのコントラバスが買える値段なので悩みます。こちらもカーリーメイプルのネック、エボニー指板と高級木材を使い、見た目の高級感と演奏性の高いモデルです。
サイレントベースのシリーズ別の比較
大人気のサイレントベースですが、コントラバスの代替え品になり得るかと考えると正直微妙なところではあります。
コントラバスと弾き心地はほぼ一緒だし、アンプからの出音もコントラバスにピックアップをつけたサウンドと同じです。
ジャズやポップスなどのジャンルで使うには便利で、ハウリングもしにくいのでとても使いやすいです。サウンドもコントラバスと区別ができないくらい同じ音がでます。
ですがクラシックでは正直微妙なところです。
吹奏楽などならまだしも、コントラバスソロやオーケストラなどではやはり違和感があります。練習用としては優秀ですが、本番用としては使えないと思います。アンプから出す音は弓で弾いた時にどうしても違和感があります。
結論としてはジャズなどではOKですが、クラシックを弾くならあくまで練習用として割り切って使うのがいいと思います。
おすすめのモデルはノーマルのSLB300か、SLB200の中古です。
新品のSLB300を買えばメーカーの保証もつくので買った後も安心して使うことができます。楽器のメンテナンスに自信のある方はSLB200の中古がコストも抑えられるのでおすすめです。中古を買う際はメルカリやヤフオクもおすすめです。
サイレントベースはあくまでコントラバスのにせものという域を越えられないのであまり高いモデルはお勧めしません。
僕だったらSLB300 PROを定価で買うならコントラバスを買います。
70万オーバーのSLB300 PROを買うならまあまあのコントラバスが買えるからです。
まとめ
ヤマハのサイレントベースはとても優れたエレクトリックアップライトベースですが、コントラバスの代わりになるのはあくまで練習用か、クラシック以外のステージで使う場合に限ります。
コントラバスの練習用か、ジャズなどクラシック以外のジャンルで使う場合はとても良い楽器だと思いますが、全てにおいてコントラバスに代わることはまだ難しいと思います。
今回の記事参考にしてもらえたらうれしいです。
それでは、また。























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