エレキベースには、3つの弾き方があります。
・指弾き
・スラッピング
・ピック弾き
これらは演奏するジャンルや曲調にあわせて使い分けられます。
それぞれの奏法をマスターし、プレイの中で使い分けていきましょう。
ただし、完璧にマスターする必要はありません。
それぞれ基本的なことができるようにしておけば、自然と応用が聞くようになっていきます。
この記事ではエレキベースの3つの奏法についてと、その練習方法について解説したいと思います。
エレキベースの奏法(指弾き・スラップ・ピック弾き)と、それぞれにあったジャンル
エレキベースの3つの奏法にはそれぞれに適応するジャンルがあります。
指弾き | オールジャンル |
スラップ | ファンク、フュージョン、ポップス |
ピック弾き | ロック、パンク、ポップス、メタル |
大まかに分けるとこのようになります。
まず、指弾きですが、音色は柔らかく、音程が聞き取りやすい奏法で、すべてのジャンルで使われます。
エレキベースを弾くのなら必ずマスターしておきたい奏法です。
ピックでしかエレキベースを弾いたことのない人は、時間をかけてじっくりマスターしましょう。
次にスラップはエッジの効いたサウンドになります。
サミングはアタック音が強く指弾きと比べて音程が聞き取りにくくなります。
また、プリングは
スラッピングは、アタック音が強く、
スラップはリズムがタイトなファンクミュージックや、フュージョンなどでよく使われます。
早いパッセージやゴーストノート(ミュート)を多用して、複雑なプレイができるのも特徴です。
ピック弾きはエッジの効いた、パンチのあるサウンドになります。
早いテンポのベースラインでも弾きやすく、ロックやメタルなどでよく使われます。
それぞれの奏法は、バンドの楽器の構成によって聞こえ方が変わってきます。
バンド単位で演奏するときは、他の楽器とのバランスを考えながら、いろいろな奏法を試してみると良いと思います。
それでは、ここからそれぞれの奏法について解説していきます。
エレキベースの弾き方①指弾き
指弾きはオールジャンルで使われる奏法です。
親指をピックアップの上か、4弦の上に置き、人差し指と中指で交互に弦を弾きます。
中指と人差し指は長さが違うため、長さを揃えるために中指を少し曲げるか、手の角度を少し曲げて指の当たり方が同じくらいになるようにしましょう。
また、指弾きは弦をはじく場所でサウンドが変わります。
ネックに近いところで弾けば柔らかい音色になり、ブリッジ付近で弾けばキレのよい締まった音になります。
速いフレーズはブリッジ付近で弾いた方が粒がそろってきれいに聞こえるし、弾きやすくもなります。
指弾きの練習は体の力を抜き、同じ音で8分音符をメトロノームに合わせて弾きます。
この時、人差し指と中指の音が同じになるようにしましょう。
弾く時に指を引っ掛けすぎないようにするとスムーズになります。
指を引っ掛けすぎると、音が強くなりますが、雑な音色になるし、リズムも保てなくなります。
慣れてきたら音を変えてフレーズを弾きますが、人差し指と中指で、拍の頭と裏の役割を決めておくと弾きやすくなります。
たとえば、人差し指から弾き始める人は人差し指を拍の頭に、中指を拍の裏にと決めておくと複雑なリズムのベースラインも迷わず弾くことができます。
エレキベースの弾き方②スラップ
親指を使って弦を弾く奏法をサミングと言います。
サミングは親指を弦に当てるだけの弾き方と、親指をピックのように弦を通過させるまで弾く方法の2種類があります。
(ただし、親指の腹で通常の指弾きのように弾くのはスラップのサミングとは異なります。)
また、人差し指で弦を引っ掛けて弾くことをプリングといいます。プリングには中指も使って連続して弾く方法もあります。
サミングとプリングのコンビネーションが一般的にスラップ、またはスラッピングと呼ばれる奏法です。
右手は指板近くで弾くことが多く、ジャズベースのようにピックアップが二つあるタイプのベースでは指板側のピックアップの使って音を拾います。
サミング、プリングはどちらも弦にあまり深く指を引っ掛けないように弾くとテンポが崩れず、スムースに弾くことができます。
フレージングや右手の形は人によって様々なので、ネットの動画などを参考にして、いろいろ研究してください。
人がやっているのをみると複雑で難しそうなのですが、やってみるとそこまで難しくありません。
左手でゴーストノートなどを多用するとそれっぽくなるので、遅いテンポから練習して、奏法になれるようにしましょう。
練習する時は、指弾きで弾いているフレーズをサミングだけで弾く練習するのがおすすめです。
エレキベースの弾き方③ピック弾き
ピック弾きは速いベースラインによく用いられます。
ベースで使うピックはおにぎり型の厚いものが弾きやすいです。
ピックでベースを弾くとエッジが効いたカリカリしたサウンドになります。ロックなどでよく使われますが、指弾きでは出せない独特のサウンドになるため、使い方次第で面白いサウンドが得られる奏法です。
ピックは指板付近で弾くと柔らかい音になり、弾きやすいのですがビジュアル的には指板とブリッジの真ん中からブリッジよりのところで弾いた方がさまになると思います。
ピック弾きは単調なベースラインで使われることが多いので、簡単な奏法に見られがちですが、音を均一に弾くのは慣れが必要です。
また、ベースは弦の間の距離がギターより広いので、移弦の時にピックを空振りしないようによく練習する必要があります。
練習方法としては、音が雑にならないことと、アップダウンが均一になるように注意して練習しましょう。
コンプレッサーやリミッターを使うと音の粒がそろってきれいに弾くことができます。
まとめ 指弾き・スラップ・ピック弾きをそれぞれマスターしよう。
エレキベースには3種類の奏法がありますが、すべてできるようにすればベーシストとしてレベルアップできます。
簡単なフレーズでもいいので、それぞれ身につけておけば役に立つ時がきます。
今回はエレキベースの奏法についてでした。
それでは、また。
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