コントラバスの弦は種類がいろいろありますが、セットで数万円と高価だし、せっかく交換しても好みに合わなかったら悲しいです。
これまでにぼくはジャズやクラシック、吹奏楽などあらゆるジャンルでコントラバスを弾き、その中でいろいろな弦を試してきました。
そこでこの記事では、ぼくが今まで弾いてきた弦の中で、特にクラシックの演奏におすすめの弦を紹介したいと思います。
コントラバスの弦選びで悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。
クラシックにおすすめのコントラバス弦のランキング
それでは、まずはクラシックの演奏におすすめのコントラバス弦のランキングを紹介します。
クラシックの演奏で重要なのは、弓で演奏した時に音色が良いものです。
適度にテンションがあり、かつ音が裏返りにくい弦が適しています。
クラシックの演奏におすすめのコントラバス弦①ピラストロ/オリジナルフラットクロム
メーカー | ピラストロ |
素材 | スチール |
おすすめ度 |
オリジナルフラットクロムはクラシックで使われるスティール弦の定番の一つです。
アルコでもピチカートでも、深みのある重厚な音色が特徴で、弾いていて心地よい弦です。テンションはやや強めですが、反応が良く、ピアニシモからフォルテまで細かな表現がしやすいです。
スティール弦の中では寿命が長く、良い音を持続してくれます。
クラシック、ジャズなどジャンル問わずオールマイティに使えて、音色も良い、非常に使い勝手の良い弦です
クラシックの演奏におすすめのコントラバス弦②ピラストロ/オリジナルフレクソコア
メーカー | ピラストロ |
素材 | スチール |
おすすめ度 |
クラシックで定番のスティール弦で、甘くて重厚な音色が特徴です。
アルコ、ピチカート共に低音がしっかり出て、重厚で力強いサウンドを得ることができます。
上で紹介した「オリジナルフラットクロム」と似た傾向の音色の弦ですが、こちらのオリジナルフレクソコアの方が甘く、明るい音色です(オリジナルフラットクロムは暗めの音色)。
どちらもコントラバスらしい重厚な音色で、どちらもおすすめなので、あとは好みで選ばれると良いと思います。
こちらも寿命が長く、ジャンル問わずオールマイティに使うことができる弦です。弾き心地や音色が他のスティール弦と比べても段違いに良いです。
クラシックの演奏におすすめのコントラバス弦③ピラストロ/オリーブ
メーカー | ピラストロ |
素材 | ガット |
おすすめ度 |
オリーブはハンドメイドのガット弦で、現在販売されているコントラバスの弦の中でも最も高級な弦のひとつです。
アルコ、ピチカート共にガット弦特有の倍音豊かで芯のある、上品な音色を得ることができます。
ガット弦はきちんと手入れしながら使えば他の素材の弦に比べて寿命が長く、音が劣化しにくいです。大事に使えば5年くらい使うことができるので、長い目で見ればコストパフォーマンスも良いと言えます。
クラシックの演奏におすすめのコントラバス弦④ピラストロ/オイドクサ
メーカー | ピラストロ |
素材 | ガット |
おすすめ度 |
オイドクサはピラストロ製の巻線のガット弦です。
ガット弦らしい、しっとりとした上品な音色が特徴で、細かなニュアンスが表現しやすいです。
上で紹介したオリーブと比べると弾き心地が柔らかく感じられます。
オイドクサの方が音量が小さいので、ソロや少人数のアンサンブルなどに向いています。
クラシックの演奏におすすめのコントラバス弦⑤ピラストロ/オブリガート
メーカー | ピラストロ |
素材 | ナイロン |
おすすめ度 |
オブリガートは定番のナイロン弦で、ガット弦のような倍音が豊かな音色が特徴です。
弓でもピチカートでも反応が早く、発音がよく、ジャズでもクラシックでもジャンル問わずに使えます。
寿命が短いのがネックです。
寿命になると弦が硬くなり、音が伸びなくなります。
ガット弦よりは格段に安いので、ガット弦を使いたいけど予算に余裕がない方にナイロン弦はおすすめです。スティール弦にしっくりこない方は、まずはオブリガートのようなナイロン弦を試してみると良いと思います。
まとめ
今回はクラシックの演奏におすすめのコントラバス弦を紹介しました。
値段が安いダダリオのヘリコアや、トマスティークのスピロコアを使っていて、あまり満足していない方は今回紹介した弦をぜひお試しください。
同じコントラバスの弦でもこんなに違うんだと驚かれると思います。
今回の記事、参考にしてもらえたら嬉しいです。
それではまた。
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