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聴いておきたいおすすめのジャズピアニスト10選と、名盤の紹介

音楽
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ジャズで使われる楽器はいろいろありますが、その中でもピアノは花形の楽器で、バンドでもソロからバッキングまでこなす重要なパートです。

ジャズにはいろいろな楽器の編成のバンドがあります。
中でも最小限の組み合わせで、人気のある編成のひとつがピアノトリオです。

ぼくはジャズベースを演奏するのですが、ピアノトリオは聞くのも弾くのも好きです。

ベースは編成が大きくなっていくとやることが限られてくるのですが、ピアノトリオのような編成の場合はベースの役割が増えて、自由度が多くなるので演奏していても楽しいです。

この記事では、ぼくのおすすめのピアニストと、各ピアニストのおすすめアルバムを紹介したいと思います。

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ジャズピアノの魅力

ジャズのバンドの楽器編成としては、ピアノトリオは最小限の編成です。
デュオやソロの演奏もありますが、かなり特殊です。

管楽器などがフロントになるバンドの場合、ピアノ、ベース、ドラムは基本的に伴奏楽器として演奏します。
ソロもとりますが、基本的にはフロントの演奏を支えるリズムセクションをメインに担当します。
いわば脇役となるのですが、ピアノトリオでは、普段リズムセクションのピアノ、ベース、ドラムが主役になる編成となります。
ピアノトリオではピアノが一番の主役になりますが、演奏中のベースとドラムの役割の比重も高くなります。
リズムセクションの、フロントがいるバンドとは違ったプレイが聞けることがピアノトリオの魅力のひとつです。

コルトレーンやマイルスのように、有名なプレイヤーのバックで演奏していたリズムセクションはその組み合わせでピアノトリオのアルバムを出していますので、自分が好きなアルバムのリズムセクションのアルバムを探してみても面白いです。

おすすめのジャズピアニストとおすすめのアルバム

ここからぼくのおすすめのピアニストと、その名盤を紹介したいと思います。

おすすめのジャズピアニスト①セロニアスモンク

セロニアスモンクはもっとも有名で偉大なジャズピアニストの1人で、作曲家としても多くの名曲を作っています。

セロニアスモンクの独特のヴォイシング(和音のこと)やフレージングを用いたプレイスタイルは唯一無二のスタイルと言えます。
モンクの演奏はシンプルかつユニークで、一度聞くと忘れることができず、その不思議な音楽をなぜかまた聴きたい気持ちになります。

多くの名盤を残していますが、自身の作曲した曲を録音した「Thelonious Himself」というアルバムはもっともモンクらしい一枚と言えるでしょう。

おすすめのジャズピアニスト②レッドガーランド

レッドガーランドはマイルスデイビスの黄金期クインテッドのメンバーの1人で、マイルスとともに多くの名盤を残しています。
レッドガーランドのリーダーアルバムもマイルスのリズムセクションで一緒にやっていた、ベースのポールチェンバースと一緒に演奏したものを多く残しています。
レッドガーランドのピアノは明るく、軽やかなプレイスタイルで、ポールチェンバースのベースとのコンビネーションによって素晴らしくスイングします。

「Groovy」というアルバムはまさにレッドガーランドらしいプレイを堪能できるリーダー作です。

他にも多くのピアノトリオのアルバムを残していますが、どれを聞いても外れがなく、レッドガーランドの魅力を楽しむことができます。

おすすめのジャズピアニスト③バドパウエル

バドパウエルはビバップと呼ばれるスタイルを代表するピアニストで、ジャズピアノのスタイルを確立させた人物です。
バドパウエルの叙情的かつアグレッシブなプレイは聞いていると知らず知らずのうちに引き込まれます。特にピアノトリオの演奏は、バドパウエルの世界観を存分に発揮しています。

おすすめのアルバムは「Amazing Bud Powell」です。バドパウエルの世界観を存分に堪能できます。

おすすめのジャズピアニスト④ハービーハンコック

ハービーハンコックはマイルスデイビスの第2期黄金期のバンドのピアニストです。
斬新で、正確、テクニカルなプレイスタイルで、新しいジャズピアノのスタイルを築き上げました。
ピアニストとして以外にも多才で、作曲家やバンドリーダーとしても多くの作品を残しています。
ファンクジャズという新しいジャンルを作った人物でもあります。

ハービーハンコックと言えばまずは「処女航海」というアルバムをおすすめします。
ピアノトリオではありませんが、ハービーハンコックの音楽性が発揮された作品で、完成度の高い作品です。

おすすめのジャズピアニスト⑤オスカーピーターソン

オスカーピーターソンは豪快で明るく、軽快なスタイルのピアニストです。

長年一緒に演奏していたベーシストのレイブラウンとのコンビネーションは抜群のスウィングを生み出し、その超絶技巧のテクニックで多くのジャズファンを魅了してきました。

オスカーピーターソンの「We get requests」というアルバムは、スタンダードを多く収録した聴きやすい作品で、普段ジャズをあまり聴かない人にもおすすめです。

おすすめのジャズピアニスト⑥フィニアスニューボーンジュニア

フィニアスニューボーンジュニアはあまり知られていないピアニストですが、幾つかの秀作を残しているピアニストです。リスナーよりはプレイヤーの間で有名で、特にピアニストに人気があるようです。
知り合いのピアニストに彼のアルバムを聞かせたところ、いっぺんでとりこになりました。

リーダー作の「We three」は当時の人気のベーシスト、ポールチェンバースとドラマーのロイヘインズが参加しています。
スタンダードとオリジナルが混ざった曲の構成となっています。
各曲アレンジが素晴らしく、フィニアス独自の力強く、テクニカルなスタイルを楽しめる作品となっています。

おすすめのジャズピアニスト⑦ビルエバンス

ビルエバンスはジャズピアノを代表するピアニストです。
独自のスタイルは多くのミュージシャンに影響を与え、また多くの名作を残してきました。

ビルエバンスはピアノトリオのスタイルをベースのスコットラファロ、ドラムのポールモチアンと共に作り上げ、まさに一時代を築くのですが、数枚のアルバムを録音したところでスコットラファロが事故で死んでしまいます。
その後のビルエバンスは他のベーシストとも演奏し、多くの作品を残していますが、スコットラファロの代わりになるベーシストはおそらく現れなかったのでしょう。

おすすめはベースのスコットラファロ、ドラムのポールモチアンと共に残した4作品です。

エクスプロレイションズ
ワルツ・フォー・デビイ
ポートレイト・イン・ジャズ
サンディ・アト・ヴィレッジヴァンガード

すべてライブ盤です。どれから聴いてもどれを聴いてもよい、すべておすすめです。

おすすめのジャズピアニスト⑧デュークエリントン

デュークエリントンはピアニストとして以外にも作曲家、バンドリーダーとしても有名です。
ピアノプレイはシンプルですが、遊びごごろがある独特のスタイルです。

おすすめは「マネージャングル」というアルバムで、ベーシストのチャールズミンガスが参加しています。ミンガスとエリントンの自由なプレイが、聴いていて楽しくなる作品です。

おすすめのジャズピアニスト⑨テテ・モントリュー

テテ・モントリューはビルエバンスのような叙情的なプレイが特徴の盲目のピアニストです。

ピアノトリオのリーダー作、「Recordando A Line / リネの想い出」は1曲目「アイ・シュッド・ケア」で心を奪われます。独特のタッチと世界観が素晴らしい作品です。

おすすめのジャズピアニスト⑩キースジャレット

キースジャレットは、繊細で独特の世界観を表現をするピアニストです。
美しい表現をする一方で、歌いながら(うめきながら)演奏をするため、ほとんどの録音には彼の声も入っています。

おすすめは「メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー」というソロアルバムです。
ぼくはこのアルバムに感銘を受けて、それからキースのアルバムを色々と聴いたのですが、このアルバムが一番よかったです。
シンプルなメロディと、シンプルな演奏に心を打たれる作品です。

まとめ

以上、ジャズピアノを聴いてみたい人の参考にしてもらえれば嬉しいです。
機会があれば違う楽器の作品も紹介していきたいと思います。

それではまた。

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