今回は、2000年代中盤にで販売されたフォデラ製のコンプレッサーペダル、Fodera X-Callipper をレビューしたいと思います。
このペダル、評判の良さからいつか使ってみたいとメルカリやヤフオクをチェックしていたのですが、先日状態の良い中古品を手にいれることができました。
このエフェクターに関しては、生産台数が少なかったためネット上にもあまり情報がありません。
中古品の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Fodera X-Callipper (コンプレッサー)の仕様について
【発売当時の公式文】
数年間の構想期間の末、今年(2006)のNAMM SHOWで発表されたフォデラのコンプレッサーがいよいよ新発売となります。ピッキングに対するレスポンスを最大限生かした滑らかな粒立ちは、いままでのコンプレッサーとは一線を画する完成度です。
不自然な音圧感ではなくナチュラルな音像はフォデラならではのセンスオブサウンドです。
とくに今回入荷の80台(全世界初回生産120台)はマイクポープによるオールハンドメイドとなります。
ベーシストはもちろん、ギタリストにも強くアピールするフォデラのNewツールです。
(ギターでの使用の場合、そのままインプットでも良いのですが、やや入力を高く設けてあげるもの良いでしょう。)
※初回限定生産全世界120台
【仕様】
■Controls…Compression, Attack, Decay, Boost
■コントロールの下に入力レベルを示すLEDあり
■Battery…18VDC ( センタープラス、9V x2でも駆動 )
Fodera X-Callipper (コンプレッサー)の各コントロールについて
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Fodera X-Callipper には右から、Compression、Attack、Decay、Boostという順番で4つのコントロールがあります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
Compression
入力信号の圧縮の度合いを設定するつまみです。
うすい圧縮から深い圧縮まで、幅広くかけることができます。
どの程度かけてもナチュラルなコンプレッションサウンドが得られます。
Attack
コンプレッサーが効き始めるまでの時間を調整します。
速く設定すると音の立ち上がりがなだらかになり、音が丸くなっていきます。
弾きたいフレーズに合わせて、ニュアンスを作ることができます。
Decay
普通のコンプレッサーでいうRELEASE(リリース)に相当するコントロールで、コンプレッサーが効いている時間の長さを調整します。短くしすぎるとコンプレッサーの効きが安定しないですが、長くしすぎるとコンプレッサーが次の音に被るので、次の音のアタックが弱くなってしまいます。曲のテンポやフレーズに合わせて調整します。
Boost
最終的なサウンドの出力レベルの調整です。
原音を大きくするというよりは、フォデラ的な色付けのサウンドで持ち上げてくれる印象です。
Fodera X-Callipper (コンプレッサー)のレビュー
これまで僕はコンプレッサーを使うのが苦手だったのですが、このFodera X-Callipperを使ってみて、その意識が変わりました。このペダルは深くかけても軽くかけてもコンプレッションが自然で、オンにするだけでサウンドがすっきりとまとまります。一度使っちゃうと切ることができない気持ちよさがあります。
指弾きでは軽めに、スラップではやや強めにコンプレッサーをかけるのが良いです。
パッシブのベースの場合は、前段に出力が強いタイプのプリアンプを入れた方がサウンドが作りやすいです。
特に、フォデラのアウトボードプリアンプと合わせるとかなりいい感じです。
まとめ
Fodera X-Callipperは数あるコンプレッサーの中でも特徴的です。
浅くかけても深くかけてもコンプレッションが自然で、ベースの音色をリッチで上品にまとめてくれます。
好みもありますが、個人的には本当に買ってよかったと思っています。
現在は生産完了品となっていますが、メルカリやヤフオクなどに出品されることもあるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
今回の記事参考にしてもらえたら嬉しいです。
それでは、また。
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